ビーチハウス風の建物に合う庭

中津川市H様邸
施工期間：3週間

お施主さまの想い

・ビーチハウス風の建物に合う植栽や花壇
・風呂から見える庭が欲しい
・ヤシが植えたい

主な植栽

シュロ、ココスヤシ、ヒメユズリハ、ユッカグロリオサ、ユッカロストラータ

ハワイにも滞在経験があり、サーフィンが趣味のお施主さまから
「ヤシが植えたいな…」
というご相談を受けました。
現場は寒冷地で南国のヤシ系統にはかなり厳しい環境でした。
まず初めに日本で唯一のヤシ科のシュロを植栽しました。
シュロは耐寒性も強く環境に適しています。
オシャレなビーチハウスの前に植えることで和風庭園で見るシュロとは別物の姿です。

次に玄関前の花壇の施工をさせていただきました。
海外採取の自然石の小端積みです。
お施主さまと使用する石の相談をさせていただきながら建物に合うものを選びました。

お施主さまからお風呂から見える庭をご要望いただきました。
・外に見えるコンクリートl構造物を隠しつつ山や自生している松の木などは借景に使いたい。
・ビーチな雰囲気の植栽を考えて欲しい。
・お風呂から見える目線を重視して施工してほしい。
など、お話を聞いてプランを立てさせて頂きました。

施工後

施工中、お施主さまに浴槽からの風景を何度も確認して頂き、花壇の高さや植栽位置などを話し合いながら作成しました。
当初はウッドフェンスを全体に設置する予定でしたが、お施主さまの「もっと背景の林が見たい」という希望で借景範囲を増やしました。

花壇は漆喰風の白セメント仕上げで、うねる前の海面を意識した"さざ波風"の木鏝(きごて)仕上げにしました。
化粧割グリ石は、波のスープ(波が崩れたあとの白い泡状の波)を意識して配置しました。
お施主さまの好きな海を意識したデザインです。

使用した植物は耐寒性や現場の半日陰に強いシュロや-23℃まで生育可能なユッカが主ですが、今回はヤシの中でも耐寒性のあるココスヤシを植栽するという挑戦をさせていただきました。
半日陰にも強いココスは-8〜10℃程度まで耐えます。
現場は冬季-15℃まで下がることもある寒冷地のため、冬の藁こも養生は大前提です。
お施主さま希望のヤシを元気に育てるためこれからの管理が大切です。

部屋から見える窓を額縁に庭のディスプレイを作って欲しいとご依頼いただき施工させていただきました。

お施主さまからの声

以前に私がハワイに住んでいたことや、 趣味がサーフィンということもあり、今回、寒冷地でありながら南国の庭や玄関周りにしたいと思い、福茂さんにプランニングからお願いしました。
福茂さんも海が大好きということもあり、こちらの要望を的確に汲み取ってくれ、期待通り、いや期待以上の出来上がりに大変満足しています。
特に風呂の窓を額縁にした裏庭は、湯船に浸かった状態の目線まで細かく計算していて絵画のようです。
家の周りにも数本のシュロやバナナの木も植栽し、周りの山や林、森などと調和した景色を眺めていると、ハワイのカウアイ島 にでも居るような気分になります。
これで海が見えれば言う事ないのですが。。。笑
これから冬になって最寒を越してみないと分からない部分もありますが、コモ養生などをしていただきながら、素敵な庭を育てていきたいと思います。

施工後

今回、寒冷地にビーチ風の植栽ということで植物の耐寒性に悩みましたが、お施主さまのビーチ風の建物の中を拝見させていただき壁やライト、飾ってある絵、すべてにこだわりを感じました。
風呂や部屋の窓から見える庭もお施主さまの趣味に寄り添うものを表現するためにできる限りの選択をしました。
これからの管理(特に冬養生)を様子見ながらになりますが、しっかり経過を見て立派なヤシや木にしていかなくてはいけないと思っています。